日本時間2018年9月9日に行われた、テニスの全米オープン決勝で、
元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ選手と対戦し、見事にストレート勝利を納め優勝を飾った大坂なおみ選手(20歳)。
36歳のセリーナ・ウィリアムズ選手は、20歳の大坂選手にとっては雲の上の存在。
「子どものころからセリーナと戦うことを夢見てきた」
と語るなど、試合前から憧れていたことを公言していました。
決勝の会場の雰囲気は「セリーナ・ウィリアムズ選手の勝利」を望んでいるかのような空気でした。
試合が始まると、ウィリアムズ選手が警告を受け展開は荒れておりましたが、
大坂選手はその中冷静に戦い、見事に勝利し優勝しました。
しかし試合後の表彰式では、観客から大ブーイングが起こります。
観客はセリーナ・ウィリアムズ選手の勝利を期待していたため、大坂選手へ向けられたブーイングだったのかもしれません。
それに対し、大坂選手は優勝の感想を問われたインタビューで、涙ながらにこう語りました。
ちょっと質問じゃないことを語ります。
みんな彼女(S・ウィリアムズ)を応援していたのを知っている。
こんな終わり方ですみません。
ただ試合を見てくれてありがとうございます。
本当にありがとう。
産経ニュース ーより引用
さらに、セリーナ・ウィリアムズ選手に深々とお辞儀をして
「プレーをしてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えたのです。
一連の行動に、観客は沈黙。
そして、大坂選手のスピーチへの歓声が上がり始めました。
ブーイングをする観客に対し、礼儀正しく振舞った大坂選手。
ネットにも多くの称賛の声が上がりました。
・大坂選手は試合中だけでなく、試合後の振る舞いも素晴らしかった。
・観客は自分たちの振る舞いを恥じたのでは?最高のスピーチだった。
・試合後にブーイングをする観客は最低だが、
その挑発に乗らず礼儀正しく対応した大坂選手を誇りに思う。
人間としての魅力もあふれた大坂なおみ選手。
さらなる飛躍を、日本人のみならず、多くの人が期待しています。
全米オープン優勝、本当におめでとうございます。