人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
話は1974年、カナダでの選挙から始まる。
イケメン政治家が、そうでない政治家の2.5倍の票を獲得した話。
だがそれは、「容姿が良い」からではなく、
「人柄が信頼できる」とか「経済政策に期待できる」と
なぜか見た目から思い込んでいたのである。
そう思い込んでしまう思考の錯覚が起こっている。
たとえば、
「売り上げを半期で73%増やした」
「ツイッターのフォロワーを2000人増やした」
「月間300万PVのブロガーです」
とかいうわかりやすい実績は「思考の錯覚」を作り出す。
それが実力によるものではなく、上司や同調や部下や顧客のおかげで達成できた実績たとしても、強烈な思考の錯覚を生み出す。
人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚は
一種の資産として機能するということ。
また、複数種類の思考の錯覚を掛け算させることができると、
とんでもない威力の錯覚資産が作り出されるということ。
詳しくは本書にて。